ノートパソコンにHDMI端子とVGA端子あっても3画面表示できない理由

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古い少しノートパソコンだと、VGA端子、別名アナログRGB端子と言ったり、D-Sub15などと言ったりしますが、下図のような外部ディスプレイ出力用の端子がついてます。

HDMI端子は新しいパソコンにもついていますよね。

ところが、このVGA端子とHDMI端子を使って2つの外付けディスプレイと接続しても、ノートパソコンの内蔵ディスプレイと合わせて3つの画面に同時出力することはできません。

 

もちろんできるノートパソコンもあります。

今回はどうしてほとんどのノートパソコンで3画面に同時出力できないのか?逆にどんなパソコンだったら3画面同時出力できるのか説明したいと思います。

ノートパソコンで同時3画面出力できない理由

画面出力を行うディスプレイアダプタ

パソコンが画面出力するためには、ディスプレイアダプタという機能が必要です。

デスクトップパソコンでは、このディスプレイアダプタの機能をもっているグラフィックボードを別基板でもっていたり、マザーボード上に別チップを載せていたりします。

下図はデスクトップパソコンの例です。ちょっと古いですが、私がもってるデスクトップパソコンです。

上図でビデオ欄がディスプレイアダプタのことです。
インテル HDグラフィックス2000(内蔵)というのが、CPUに内蔵しているディスプレイアダプタでその他に、オプションとして、AMD RADEON HD のディスプレイアダプタがついています。

ノートパソコンのディスプレイアダプタはCPU内蔵で消費電力も機能も抑えめ

それに対してノートパソコンでは、専用のグラフィックチップやボードがないものが多いのです。

例として パナソニックのノートパソコンCF-N10 ですが、カタログを見ると下図のように、CPUはi5-2520M で、グラフィックアクセラレータ(=ディスプレイアダプタ)はCPUに内蔵しているインテルHDグラフィックス3000ということが分かります。専用のグラフィックボードはついていないんです。

そして、インテルのホームページに3つのディスプレイを使えるグラフィックス・コントローラ(=ディスプレイアダプタ)の一覧が掲載されています。

CPU内蔵の「インテルHDグラフィックス」の項目を見ると、3000は含まれていませんね。

じゃあ、いくつまでサポートされているんだっていうと、やっぱりインテルのサイトから調べられます。

インテルの過去のCoreプロセッサーファミリーのページに古めのiコアCPUの一覧がありますが、CF-N10のCPU i5-2520Mの情報ページへのリンクがあります。

i5-2520Mについての情報が表示されます。

この中で、プロセッサー・グラフィックスの項目を見てみると、使われているグラフィック機能が「インテル HDグラフィックス3000」で、同時に出力できるディスプレイ数が 2 つまでということが分かります。なので、HDMI、VGAの2つの外部ディスプレイ出力端子があっても、3画面表示はできず、内蔵ディスプレイ+外部ディスプレイ1つの2画面表示までになってしまうのです。

ノートパソコンで3画面表示するためには?

では、ノートパソコンでは、3画面表示することはできないのでしょうか?

実は、ディスプレイアダプタを追加すれば、同時に表示できる画面の数を増やすことができます。

ただ、ノートパソコンだと、デスクトップパソコンのようにPCIexpressなどボードを挿すことができないため、USBタイプのディスプレイアダプタを使うことになります。

例えば、私がメインで使っているノートパソコンの CF-N10は、ノート内蔵ディスプレイ+外部ディスプレイ3画面の4画面で使ってます。

ノートパソコン CF-N10 単体で接続できる画面は2画面のみ

CF-N10単体では、ノート内蔵ディスプレイ+1画面=2画面までの出力でした。

VGA端子に接続

 → 

外部のディスプレイアダプタで残りの2画面を表示

残りの2画面はというと・・・・USB接続タイプのディスプレイアダプタを使ってます。

USBタイプのディスプレイアダプタ

USB端子もたくさんあると煩わしいので、USBハブを使ってます。

どこにでももっていけるように、メインパソコンはモバイル用のコンパクトノートパソコンという選択が良いですね。

でも、家では広い画面を目一杯使って、いろいろな情報を見ながら作業したほうが作業スピートが上がります。

もし、ノートパソコンをメインパソコンにしていたら、外部ディスプレイを検討してみてくださいね。かなり快適になりますよ。

まとめ

この記事では、なぜ、ノートパソコンでディスプレイ端子が2種類あっても、ノート内蔵ディスプレイ+外部ディスプレイ1画面 = 2画面までしか出力できないかを説明しました。

CPU内蔵のディスプレイアダプタの制限というのがその理由です。

ノートパソコンの中にも、ゲーミングPCと呼ばれるものは、専用のグラフィック機能を持ってたりしますし、必ずしも全てのノートパソコンで2画面しか表示できないわけではありません。

また2画面までしか表示できないノートパソコンであっても、USBタイプの外付けディスプレイアダプタをつけることによって、3画面どころかそれ以上のマルチディスプレイ環境を作ることもできますよ。

やり方は記事「画面の小さなノートパソコンを複数の大きな画面に拡張して快適作業」に紹介していますので、もし、ノートパソコンでも広い画面で作業をしたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。

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コメント

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