LAMP環境の構築までの手順
Windows10(Windows7でも同様ですが)のパソコンでWebアプリを動作させる環境を構築する方法を説明しています。
前回は、VagrantとVirtualBoxをインストールして、CentOSというLinuxのディストリビューションをインストールし、IPアドレスを設定するところまで紹介しました。
そちらを見てない人は、
記事「windowsにvagrantとvirtualboxでWeb開発環境をつくろう。(その1)仮想マシン作成まで」、
「windowsにvagrantとvirtualboxでWeb開発環境をつくろう。(その2)IPアドレスとホスト名の設定」
を確認ください。
上記記事では、centos 7.5 で構築してます。
これからvagrantで作成した仮想マシンにLAMP環境を構築していきます。
CentOS7/apache2.4/PHP7.1/MySQL5.7 の各バージョンを使います。
詳しくバージョンは、
- CentOS 7.5
- ruby2.3(自動構築のみ)
- apache 2.4.x(記事執筆時点で実際は 2.4.6)
- php 7.1.x(7.1.25)
- MySQL 5.7.x(5.7.24)
- phpMyAdmin(4.4.15.10)
です。
vagrantを使うメリットとして、自動でセットアップできることが挙げられます。例えば、vagrant設定ファイルに必要なソフトウェアのインストールや、設定ファイルの変更について記述しておけば、複数のパソコンで同じ環境を再現することができます。
また、同じパソコンでも、何個も、何度でも同じ環境を作ることができます。LAMP環境を構築するだけだと、vagrantで自動で行えば私のノートパソコンでも10分かかりません。
しかし、インストールの仕方を体験するには、手作業で必要なツールをインストールしてみるのも勉強になると思います。
そこでこの記事では、まずは、
- 手作業で環境を構築する方法
- 自動で環境を構築する方法
について、概略を説明します。
CentOS7をインストールした仮想マシンへのLAMP環境を構築するまでの設定項目
この記事では、簡単に設定項目をリストアップします。
- scl レポジトリ追加(自動構築のみ。rubyインストールのため)
- rubyをインストール(自動構築のみ)
- rubyのパスを設定(自動構築のみ)
- bash history に日付記録する設定追加
- itamaeをインストール(自動構築のみ。板前、設定の自動化ツール)
- 言語を日本語、UTF8に設定
- タイムゾーンを東京に設定
- vim インストール (エディタ、linuxだと標準的に使われる)
- apache(Webサーバー)インストール
- vhost.conf作成(複数のホスト名アクセスに対して別のページを表示させる)
- epelレポジトリのインストール(phpインストールのため)
- remiレポジトリのインストール(phpインストールのため)
- php(Webサーバープログラミングに使う言語)インストール
- phpMyAdmin(mysqlのデータベース表示・編集ツール)インストール
- phpMyAdmin.conf設定の変更(ホストOSから接続可能にする)
- mysql57-communityレポジトリのインストール
- mysqlサーバーのインストール
- my.cnfへ追加設定(utf8mb4に言語設定)
- mysqlサーバーの(再)起動
- 初期パスワードの変更
- apache(httpd)サーバーの(再)起動、Linux起動時のサーバー起動登録
- Webページの表示確認
ざっと、ここまでやると、ホストパソコンから、ブラウザでアクセスしてホームページを表示可能になります。
自動構築のみの項目もインストールすれば、全自動で構築することができます。
基本的に、ゲストOSの設定を変更するときは、仮想マシン管理フォルダの自動構築の設定を追加しておけば、いつでも環境を再現できるようになります。
その場合、仮想マシンの中身をバックアップとらなくてもよいですし、複製も簡単なので、かなり管理が楽になります。
実際の構築手順は、その4以降を見てくださいね。
記事一覧
windowsにvagrantとvirtualboxでWeb開発環境をつくろう。(その1)仮想マシン作成まで
windowsにvagrantとvirtualboxでWeb開発環境をつくろう。(その2)IPアドレスとホスト名の設定
windowsにvagrantとvirtualboxでWeb開発環境をつくろう。(その3)LAMP環境構築の概略
windowsにvagrantとvirtualboxでWeb開発環境をつくろう。(その4)手作業でLAMP環境構築
windowsにvagrantとvirtualboxでWeb開発環境をつくろう。(その5)itamaeを使って自動でLAMP環境構築するには
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