OSやアプリケーションの32bit(x86)、64bit(x64)の意味

Windowsツール
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32bitのbitってどういう意味なの?

Windows OSには、バージョン による違いがあります。

Windows7、Windows8.1、Windows10などが 2018年時点での有力なバージョンになってます。

そのバージョンの他に、WindowsにはOSが32bit対応なのか、64bit対応なのかの違いがあります。

普段は気にしなくていいんですが、意識しなければいけない状況があります。
例えば、アプリケーションをインストールするときです。

32bit のbitというのは、ゼロ、イチを表すデータ単位bit(ビット)を、いっぺんに何個処理できるかという区別になります。

例として、4bit と8bit で処理できる情報の数がどう違うのかを、下の図に書いてみました。
このゼロかイチかの情報を1bitといい、4bitはゼロかイチかを4個の情報をいっぺんに処理できます。処理の内容っていうと、データをメモリから読み書きしたり、CPU内で足し算などの計算などです。

「32bitというのは、いっぺんに32個のbitを処理するOSです。
64bitというのは、いっぺんに64個のbitを処理できるOSですよ」
という意味になります。

アプリケーションも、64bitいっぺんに処理できるように書かれたものが 64bit 版であり、32bit用よりも、処理が速くなっています。

アプリケーションのx86版とは?

32bitという意味で理解して良いです。

語源としては、長らく、Intel の 16bit ~ 32bit のCPU の型番が、80286、80386、80486 の様に 80□86 と最後の2けたが86だったので、x86と略して書くようになったんです。

なので、32bitのCPUの命令をx86系というため、アプリケーションも32bit版をx86版と書くことがあるんです。

それに対して64bit の命令を使ったアプリケーションは x64 と略すのでわかりやすいですよね。

アプリケーションを選ぶ基準は?

基本的なアプリケーションの選択基準

Windowsが64bitであれば、アプリケーションも64bit版を選んだほうが、パソコンの性能をより多く引き出すことができて、処理も速い傾向があります。

なので、特に注意が必要なソフトでなければ、

「Windows が 32bit なら アプリは32bit版(あるいはx86版)を選択」

「Windowsが64bitなら アプリは64bit版を選択」

というのが、良い選択基準になります。

 

例外的なアプリのバージョン選択

しかし、そうしないのが良い場合もあります。
まず、前提として、Windowsが64bit版だったとしても、アプリケーションは32bitを使っても問題ありません。

それは、64bitに対応したのOSやCPUが32bitの命令も理解できるからです。ただ、いっぺんに処理できるbitの数が64→32個と半減してしまうので、処理が遅くなってしまうのは仕方ありませんね。

ただ、例えば、マイクロソフトのオフィスだと、64bit版をインストールしてしまうと、一部使えない機能が出てきたりします。

原因としては、過去に開発された色んな周辺の便利ツールが32bitの処理環境向けに開発されており、それらは64bitの命令セットから呼び出すことができない場合があるからです。

このため、マイクロソフトのウェブサイトに「ほとんどのユーザに32bitのOfficeがお薦めです」という内容の記事が掲載されてたりします。

マイクロソフトの推奨に従うと、OSが64bitだったとしても、基本的にはオフィスは32bit版を使うのが正解です。

どうしても64bit版のオフィスを使う理由がある場合に、デメリットを理解して64bit版のオフィスをインストールするというのが正しいオフィスのバージョンの選び方になってます。

まとめ

32bit、64bitというのはパソコンがいっぺんに処理できるbit情報の個数でした。

OSが64bitであれば、アプリケーションも64bit版を選ぶことで、パソコンの処理性能をより引き出すことができます。

ただし、Windows 64bit版にも、アプリケーションは32bit版を使うことができます。

また、32bit版をx86版と表記することがあります。

マイクロソフトのオフィスなど、過去に開発された周辺ツールが32bitでしか使えない場合、Windowsが64bitでも、アプリケーションは32bitを使うほうがより快適にアプリケーションを使うことができます。

 

 

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