ワードマクロでは、オブジェクトという概念のものを操作して、ワードの操作をします。オブジェクトとは「物体」とか「物」の意味があるのですが、プログラミングの世界でも、「物」を意味します。
例えばワードマクロでは、ワードの「文書」がオブジェクトのうちの一つです。「文書」だけでなく、「段落」だとか「選択範囲」だとか「貼り付けた図」とか、なんでもオブジェクトになってます。
オブジェクトの概略
オブジェクトは、それぞれがプロパティとメソッドをもっています。
プロパティというのは、そのオブジェクトが持つ変数です。設定のようなものです。
また、メソッドは、そのオブジェクトを操作するために実行する処理です。つまりプロシージャみたいなものです。
例えば、「文書」オブジェクトには、「文書名」とか「本文」のプロパティがあり、また、「保存」メソッドや「終了」メソッドなどありますね。
マクロで「文書」に対して、内容を変更したい場合は、「内容」プロパティを変更します。また、「文書」を閉じたい場合、「終了」メソッドを呼び出すことになります。
「文書1」をワードでみた場合
名前:「文書1」
内容:「1:ワードのマクロで・・・・業務を自動化!」
「文書1」をVBEのイミディエイトで覗いた場合
下図のように、
Name:「文書1」
ActiveDocument.Name でアクセスできますす。ActiveDocumentは、現在表側に来ているワードのことです。
内容:「1:ワードのマクロで業務を自動化!」
内容はActiveDocument.Content でアクセスできます。
また、プロパティは変更することもできます。本文を変更してみましょう。
本文を書き換える前
イミディエイトでの「本文」プロパティの表示
ワードでの文書表示
「本文」プロパティを書き換えました。下図の赤枠のステートメントにて、代入しています。
その下の「?」のステートメントで、書き換わったことが確認できてます。
ワードで表示を確認しても書き換わってます。
文書をClose メソッドで閉じてみます
ワードで、バツボタンを押して、文書を閉じるときの操作をマクロでしたい場合は、「Close」メソッドを呼び出します。
すると、ワードから閉じるボタンを押したときのように、以下の保存を促すダイアログが開きました。
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