「プログラミング力を身につけたいけれど、あまりお金はかけたくない。」
そんな人には、学習サイトでの学ぶのがおすすめ。
月々1000円程度で、早朝でも真夜中でも、好きな時間に学べます。
ただサービスによって、雰囲気や学べる内容が大きく変わってきます。
僕が実際に使って見た中で、自信をもっておすすめしたい学習サイトを3つ紹介します
サービス | ドットインストール | PAIZA | PROGATE |
---|---|---|---|
教材の形 | 動画 | 動画 | スライド アプリ版あり |
初心者向けか | △ | 〇 | 〇 |
おすすめな人 | プログラミング経験者 | アニメ・ゲームの世界が好きな人 | スライドで学びたい人 |
有料版価格 (1カ月) | 1,080円 | 1,078円 | 980円 |
ドットインストール
ひとつめはドットインストール。
オンラインでプログラミングを学習するサイトの草分け的存在です。
内容
内容はかなり広範囲にわたっており、ざっと次のような講座があります。現在、429レッスンあり、それぞれのレッスンが10~20の動画で構成されています。
初心者ならまずはウェブサイト作成のレッスンを見た後に、Javascript、PHP、Rubyあたりに進むのが学びやすいでしょう。
- ウェブサイト作成
- Javascript
- PHP
- Ruby
- サーバー環境
- UNIX
- Unity
- エディタ
- データベース
- Javascript
- Google提供ツール
- iPhoneアプリ作成
- Andoroidアプリ作成
- デザイン・アート系
学習画面は下図のようになっています。
左側で動画が見つつ、右上のエディタ部分に実際にコードを入力・実行して試すことができます。
右下には、コードを実行した結果が表示されます。
価格
無料で見れるレッスンもいくつもあるので、まずは無料版を試すとよいです。
有料版は 月々1,080円 (税込)で全ての動画が見れる上、次のような特典があります。
- 音声の文字おこし版あり
- お手本コードの閲覧・比較可能
- 再生速度変更可能
- 先生に質問可能
有料版にして一番大きいのは、お手本コードとの比較ができる点。
打ち間違いが一目で分かります。
メリット
ドットインストールの良いところは、何といっても、動画コンテンツの豊富さ。
初心者用から上級者用まで、各種教材が揃っています。
1つの動画が2分程度なので、スキマ時間に1本ずつ学習したりもできますね。
デメリット
デメリットは、わりと難易度が高い点です。
プログラミングを初めて学ぶ友人は、「ドットインストールは難しい!」と早々にあきらめてしまいました。
わりとサクサクと説明が進んでいくので、初心者は動画についていくだけでも大変かもしれません。
また動画ごとに理解度をチェックする「練習問題」がないので、分からないところがそのままになっってしまいがち。
ただ、動画解説があるおかげで、やるべき操作や作業は具体的で分かりやすいと思います。
僕の個人的な意見としては、ドットインストールは何らかの形でプログラミングを学んだことがある人向きです。
PAIZA(パイザ)
ふたつめはPAIZA(パイザ)です。
これはアニメ声優が教えてくれるのが特徴。
プロの声はやっぱり聴きやすく、アニメ好きならずとも、心地よく授業を受けられるでしょう。
内容
PAIZAで受講できるのは、次のような講座があります。
初心者なら、まずはHTML/CSSを受講した後に、PHPやRuby、Pythonあたりを学ぶと進めやすいでしょう。
- C言語・C++入門
- 情報処理入門
- Linuxdt入門
- Webセキュリティ入門
- Web技術入門
- Webデザイン入門
- Webアプリ開発入門
- Javascript
- PHP
- Python
- Ruby
- ITエンジニアの就活準備
- ゲームエンジニア入門
- Git入門
- シェルコマンド入門
- HTML/CSS入門
- AWS
上リストの通り、広範囲にわたって「基礎」を学べる構成になっています。
これに加えて「コードクロニクル」というゲーム感覚でプログラミング力を身に着けるコーナーもあります。
学習環境は次のとおり。
左上で動画を視聴し、右側でコードを書く仕様になっています。
価格
無料で見れるレッスンもありますが、限られています。
ドットインストールのように無料でいくつかのレッスン全体が学習できるほかに、ほとんどのレッスンの最初の1~2つの動画が見れるので、レッスンの概要を把握することができますよ。
有料版であればすべての動画が視聴できるのに加え、エンジニアに質問ができます。
また演習問題の答えもチェック可能。これは大きいですね。
有料版は次の3つのプランがあります。
【PAIZA料金プラン】
1ヵ月プラン | 6ヵ月プラン | 12ヵ月プラン |
---|---|---|
1,078円 | 4,488円 | 7,200円 |
1ヵ月あたり1,078円 | 1ヵ月あたり748円 | 1ヵ月あたり600円 |
メリット
PAIZAの良いところは、学習者のモチベーションを保つための様々な工夫があるところ。
まず、何といっても演習が充実している。
各動画の後に2個~4個の練習問題がついてきます。コードを打って提出すると、すぐにこんなふうに結果が返ってきます。
どんどんレベルアップしていくので、まるでゲームをしている感覚に。
ドラクエやファイナルファンタジーなどRPGゲームにハマったことがある人なら、きっとPAIZAの世界が気に入るでしょう。
またPAIZAには、今の自分の年収の目安がチェックできる「スキルチェック」もあります。
スキルチェックの点数に応じて、実際にメールで仕事の紹介がメールで送られてきます。
実際に今勉強していることが仕事につながると思うと、モチベーションが湧きますよね。
デメリット
デメリットといえないですが、アニメやゲームの世界が苦手な人にはわかりにくいかもしれません。
演習もかなりの割合でゲームに関係した構成で作られており、「スライム」とか「魔法使い」といった言葉がしょっちゅう出てきます。
好き嫌いが分かれる部分かもしれませんね。
Progate(プロゲート)
プロゲートは3つの中では最も新しく、2015年に東大の学生2人が創業したサービス。
内容
Progateで受講できるのは、次のような講座があります。
初心者なら、まずはHTML/CSSを受講した後に、PHPやRuby、Pythonあたりを学ぶと進めやすいでしょう。
Ruby on Railsなども学びやすいです。
- HTML/CSS
- Javascript
- jQuery
- PHP
- Ruby
- Rubhy on Rails
- Java
- Python
- Command Line
- Git
- SQL
- Sass
- Go
- React
- Node.js
学べる内容は新し目です。jQueryなどが入っているのも嬉しいところ。
なおコンテンツは動画ではなく、スライド形式で作られています。
各スライドを読んだら右下の矢印を押し、先に進んでいきます。
自分のペースで読めるので、動画よりも文字で学びたい人にはピッタリですね。
価格
無料で見れるレッスンもありますが、限られています。
有料版であれば月々980円ですべてのレッスンを受講できますが、サポートサービスは特についていません。
なお中学・高校で使う場合には無料です。
僕の推測ですが、分からないところは質問できる環境で使うことを想定して作っているのではないでしょうか。
メリット
Progateも各動画の後に演習がついているので、理解度がすぐに分かります。
演習をクリアするごとにレベルもアップしていきます。
アプリ版があるので、電車の中など移動時間にも学習できるのも良い点ですね。
なお演習でのコード入力の手間を減らすため、数字もボタン一つで入れられるようになっています。
演習問題で悩んだときには、ヒントがでてくるのも便利です。
デメリット
好みが分かれるところですが、スライド式だと本を読んでいる感じになってしまいます。
「スライドよりも動画のほうが理解しやすい」と言う人には向きません。
また良くも悪くもあっさりしているので、PAIZAのような「濃さ」はないですね。
この辺りは、好みの問題が大きいかと思います。
オンライン学習サイトの弱点
オンライン動画学習は素晴らしいのですが、ただ初心者が動画やスライドだけでプログラミングスキルを習得するのは至難の業。
つまづいてしまった時には、どうしてもサポートが必要になります。
有料版では質問ができるものの、いざ分からない箇所があった時、これを文字で入力して説明するのは手間がかかります。
さらにテキストで説明されてもイマイチ理解しにくかったりも。
ここは、コンテンツだけで学ぶスタイルの弱点ともいえる部分でしょう。
あらかじめこの弱点を知った上で、上手に使ってくださいね。
まとめ
今回は、オンライン学習サイトを3か所紹介しました。
現役プログラマーの僕から見た初心者へのおすすめ度と特徴は次のとおりです。
サービス | ドットインストール | PAIZA | PROGATE |
---|---|---|---|
教材の形 | 動画 | 動画 | スライド アプリ版あり |
初心者への おすすめ度 | △ | 〇 | 〇 |
特徴 | ・コンテンツ量が多い ・1動画が短い | ・演習が豊富 ・アニメやゲームが題材 | ・教材が新しい ・アプリ版もある |
動画教材を選ぶ時に参考にしてみてください。
なお、オンラインで受動的に学ぶだけでは、やはり限界があります。
こういった時には、サポート体制がしっかりしたスクールも検討してみましょう。
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