AUX端子を使った外部プレーヤ接続で車のスピーカーから車の速度に応じたノイズが聞こえたときはグランドループを疑おう

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ドライブで、車のスピーカーから迫力のある音楽を楽しもうと、ポータブルナビやスマフォなど外部機器のイヤホン端子から、車載オーディオのAUX端子(外部入力端子)にオーディオケーブルで接続したときに、車のスピーカーから、ブーンと言うノイズや、車の速度に連動したひゅんひゅんというノイズが聞こえることがあります。

ノイズが聞こえる原因として考えられること

外部機器にイヤホン端子以外に何も接続せず、バッテリ駆動しているときは音がしないのに、シガーソケットから電源を供給しているときだけ、ノイズが聞こえてくる場合、それは、車の電源であるシガーソケットのGNDと、車載オーディオのGNDの電位に差が出てしまっている「GNDループ」という現象が原因の可能性があります。

 

GND(グランド)とは、グランド電位、電池・電源のマイナス側電位のことです。

 

本来はつながっていないはずの、シガーソケットのGNDと車載オーディオのGNDがつながることにより、そこに電流が流れて、GND電位がずれてしまい、GNDからの電位の差で表現される音声信号が正しく伝わらなくなるのです。

対策としてはGND同士がつながらないように

対策としては、GNDループが発生しないように配線する必要があり、

  • シガーソケットから電源を取らない
  • 音声信号のGNDを絶縁する
  • 音声信号を電波で飛ばす

が考えられます。以下に順番に紹介しますね。

対策案1.シガーソケットから電源を取らない

スマホなどでバッテリ駆動が可能な状態だったら、バッテリ駆動で使えばグランドループをさけられます。

バッテリ駆動できない機器でも、モバイルバッテリなど、車両以外から電源を供給する手もあります。たとえば下のようなものです。

・モバイルバッテリ

でも、せっかくシガーソケットからUSB充電できるような機器があるのに、使えないのは不便ですね。

その場合は、次のようにオーディオケーブルのグランド線が絶縁できる機器を使いましょう。

対策案2. 音声信号のGNDを絶縁する。

音声信号を、外部機器と車載オーディオのAUX端子でオーディオケーブルでつなげている場合、その音声信号のGND線が、直接つながっていなければ、ノイズがのることもありません。

具体的にどうするの?って言うことですが、アイソレータ(絶縁機器)を取り付けることで、簡単に絶縁を実現することができます。

・グランドループアイソレーター

アイソレーターには電源は必要なく、オーディオケーブルに割り込ませるだけで良いので、接続も作業も簡単に終わります。

私もこの機器を購入しました。導入後は、カーオーディオのボリュームを最大にしても、ノイズが聞こえなくなりました。1年以上たちましたが、壊れることもなく、お役立ちです。

対策案3. 音声信号を電波で飛ばす

FMトランスミッターを使えば音声信号をつなぐことがないため、GNDループが発生しないです。

私は、車での旅行まで、あまり時間がなかったのと、対策案2だけでノイズが止まる自信がなかったので、グランドループアイソレーターと一緒に、FMトランスミッターも購入しました。

結局、FMトランスミッターでもノイズの問題は解決したのですが、FMトランスミッターにも電源がいるため、配線が少しごちゃごちゃしてしまいますし、配線も面倒です。また、電源一つふさがってしまうのが嫌で、対策2のグランドループアイソレーターに落ち着きました。

まとめ

外部機器と車載オーディオのAUX端子(外部入力端子)をつないで、車のスピーカーから車速に連動したノイズが聞こえる場合、GNDループが原因の可能性があります。

対策としては、

  • シガーソケットから電源を取らない
  • 音声信号のGNDを絶縁する
  • 音声信号を電波で飛ばす

が有効です。おすすめは、2番めの音声信号のGNDの絶縁です。

車のスピーカーを有効利用して、快適なドライブを楽しみましょう。

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